家の庭にめちゃくちゃ大きな穴が空いてました。
どう考えたって途方も無い金額がかかってしまいそうですが
結果的に納得行く金額で修繕できたので
ブログ風に数回に分けてあらましをシェアします
内容が多くなりそうなので
原因→穴が空いた原因を考察
対策→瑕疵の責任や保険、どういう業者に連絡すべきか?といった具体策について
結果→最終的にいくらかかった?保険がおりたか?など
に分けてお伝えします。
今回は
家の庭が陥没した原因についてですね。
素人がいかに的外れな見当をつけてるかというのがよくわかります。
目次
こんな人向け
当然
今まさに庭が陥没して大慌ての人
また
・戸建て不動産投資をしてる人や興味ある人
・中古不動産をマイホームとして購入した人
も事前知識として参考になるかと。
水道管関係のトラブルは築25年くらいからなので
新築マイホームの人はあまり関係ないかなーと思います。
シェアしようと思ったきっかけ
以前
投資用に買った区分所有マンションのリノベーションをしている時に
階下に水漏れしてしまい弁済をしたんですが
結果的に保険で補填できて事なきを得たんですが
その時
いくらかかった?
どのタイミングで保険屋さんに電話した?
とか当時の詳細を忘れてしまったんですよ。
シェアしていれば記録としても残ったでしょうし
きっと誰かの役にたったはずだと思ったので。
では・・・
①異変に気づく
ある日
庭で家庭菜園をしている妻から
「庭に植えている果樹の根本の穴がだいぶ大きくなっている気がする」
と伝えられました。
以前から
その果樹の根本の土が雨で流れるのかして土が減るので
都度 砂利をうめたりしてたのですが・・・
今回は
妻なりに
見過ごせない大きさだなー
と思ったのでしょう
②汚水枡か雨水桝から水漏れしている?
実は庭には前住人の方が人工芝をしいていたんですよね。
で、その人工芝がいつもより凹む気がする
ということで果樹の根本の穴が大きくなっていることに気づいたんです。
今回は思い切って人工芝の一部を一気に剥がしてみました。
すると
雨水桝と汚水枡の周辺の土が少し無くなっています!
あ、ちなみに
雨水桝(ウスイマス)とか汚水枡(オスイマス)とか言葉しらなかったんですが
ネットで原因を調べているうちに知りました。
枡について捕捉すると
配管には数メートルおきにマスという箱を設置する必要があります。
これは配管がつまらないように
マス部分で土やゴミを一旦受ける為です。
雨水の枡は家の樋や庭の散水栓などから出した水を
宅地外に運び出すために設置されている雨水専用の配管に設置されているものです
まあ
仮に枡から水漏れしたり雨水の配管が詰まったりトラブルが起こっても庭の水はけが悪くなるだけの事です。
対処に急ぐ必要はありません。
一方、汚水マスは
風呂や台所トイレの排水を一旦浄化槽に流し
その浄化槽の上澄みを下水か宅地外の側溝に流し込むための汚水配管に設置されているマスです。
このマスがトラブルを起こすと汚水配管の詰まり→汚水の逆流とすぐに対処しないといけないものになります。
余談ですが宅地のマスは雨水であれ、汚水であれ定期的に掃除しておくことは家のオーナーとして必須のメンテナンスです。らしいです。
とはいえ新築で家たてた人もこういった説明は右から左なのでやってる人は殆どいないみたいです。
私達も当然しりませんでした(^_^;)
ということで
素人の目測とネット情報を総合してみて
汚水のマスが経年劣化で
モルタルが剥げ落ちて
接続している配管の隙間から水漏れして
土が流れているのだろうと
見当をつけました。
この段階で
ネットで調べた
地元の水道屋さんや
イエコマなど
検索で出てきた業者に電話して
見積もりに来てもらいました。
汚水枡の補修修理だけで済むならイエコマが安上がりです。
ですが、イエコマは
実際の工事の実施は全国の工務店に丸投げの仲介会社です。たぶん。
家の排水桝の補修は飽くまでフロントエンド商品。
なので排水桝の補修のみで済むなら格安で終わります、が
それ以上の庭や水道配管工事まで話が進むと思った以上の金額の請求になるので注意が必要です。
この複数きてもらった相見積もりの顛末もまた別記事でお知らせします
結論だけ先にいうと
ネットで検索して出てくる業者さんは
やっぱり高いです。
見積もり段階で90万円だして来るところもありました。
最終的に14万円の地元業者に依頼しました。
今回は地元で信頼できて腕の良い専門業者と知り合うことができたので良かったです。
しかしネットは難しい
今回以前も含めて、家のトラブルは地域込みで検索しているので地元の業者っぽいところが見つかるけれど
来てもらって名刺みると本部が都会にあったり
下請けに全部流す仲介なかぬき専門業者だったり
水道や水道でも宅地内部の水道の設備専門で配管や庭工事は別業者に丸投げだったり。。。
正直
ネット情報だけだと適切な業者かどうかってのは判別つきません。
ですが
【くらしのマーケット】
ここは、フリーランスや地元の工務店と直接つながれるマッチングサイトです。
ただし、業者さんが3割フィーもってかれてるので
結果的にはやや割高になるかもしれません。
ですが
WEB検索で上位から出てくる中ヌキ丸投げ業者よりだいぶマシのはずです。
レビュー機能がありますからね。
ただ、いざ使おうと思っても
庭の陥没と水道管の工事の場合カテゴリが判別しないですよね。
検索機能があまり使い勝手よくないんですよね。
昔のヤフーみたいにカテゴリから進むみたいな感じです。
庭工事や水道関係のカテゴリの業者に連絡してみて話きくといいかと思います。
③さらに大きな陥没発見と水道管から滴る水
何社か見積もりに来てもらった際に
庭の人工芝を全部とってみたところ
今回発見した穴と反対側に
子供一人が完全に落ちるくらいの穴が空いてました!!
これが驚愕でした。
果樹の根っこが張っていること
人工芝で
かろうじて浮いてる状態でした。
そして
その穴をよく見ると
配管が2つ
1つは
明らかに雨水の配管です。
もう一つは
なんの配管がわかりません。
おそらく汚水の配管のはずですが場所が少しずれてますし
管のサイズが違うように感じます。
この配管は継ぎ手のところが陥没していて
周囲にすこし湿り気があります。
なるほど
汚水枡や雨水桝が直接の原因ではなく
この配管から水漏れ 大規模に土が流出して
減った部分に落ち込む形で
マス周辺の土が流出しているのだということがわかりました。
では
この水漏れしている配管はなんなのか?
配置的には
かなり低い位置にあって
汚水桝の管ともつながらないのです。
④土流出の原因の配管は用途不明の配管だった
最終的に
全部の枡に水を流し込みながら
どこが詰まっているのか?
どこが漏れているのか?
とうつながっているのか?
を水道屋さんが確認したところ
陥没して水漏れしている
配管は用途不明の配管であることが判明しました。判明とはいえませんが。
余談ですが
見積もりで複数の業者さん来ましたが
水を流しながら原因を究明したのは一社だけでした。
ほかは
土をほりかえしたり
配管のサイズを目分量ではかって
おそらくここはこうつながっているだろうって
推測から話を組み立てていました。
それが当たり前だと思っていましたが
最後に来た水道屋さんは
実際に水を流してチェックして
「この汚水枡から水が抜けているんだったら水が溜まっているのはおかしいし
水が現に流れているのだから
ここを必ずしも変える必要はない」
と説明が明快です。
そして
「この土の流出の原因になっている配管は用途不明です。」
という素人からすると意味不明な結論を断言するので
こちらとしては、はじめ混乱していたんですが
実際に家にあるすべての雨水と汚水のマスから水を流しても
やはりその配管に水は流れません。
ではなぜこの配管に陥没があり
周辺の土が大規模に抜けているのか?
⑤総合雨水桝の発見
水道屋さんは
家全体の雨水と汚水の枡の配置を見て
おもむろに
庭の一箇所をスコップで掘り始めました。
すると・・・
庭の底にコンクリートの蓋を発見
そしてその下に
大きな枡が
この枡はどうやら
雨水の終末集会枡で
ここの配管から
宅地外の側溝に水を落とす構造になっています。
そして
あの用途不明管もここに接続されています。
本来はこの枡に
汚水管も接続されて
合流して排水する構造のようですが
建築の際に計画変更したのか
汚水に関してはこのマスを経由せずに直接
排出しています。
実際に汚水は側溝に排水がきちんとされています。
余談ですが
このあたりの宅地はすべて汚水の排水は下水に直接接続しているのはではなく
宅地それぞれの浄化槽を通して上澄みを流す形になっています。
で、
水道屋さんが言うには
「この総合マスが機能していない」
と
なぜなら
このマスに水を流しても
宅地の側溝に流れ出る水流が少なすぎるから
そして
この総合マスに接続されている
用途不明配管
この配管が何らかの原因で
陥没しその衝撃で
マスと配管の接続部分に
隙間があいて
マスに溜まった水が
用途不明配管の外側をつたって流出しているから
陥没している近辺が湿っていて
土がごっそりなくなっているのだと
その結果マスに溜まる水が漏れることで
本来流すべき配管
つまり
宅地外の側溝に流し込む配管が機能していないのだとわかりました。
続く・・・
やはり専門家は頼りになる
素人が憶測で判断しても
まるで的外れです。
原因が分かっただけではなく
対処方法も
全部総入れ替えをすすめるのではなく
使えるところは使い
交換せずに補修できる部分は補修しつつ
問題が起きればまた呼んでくれたらいいからというスタンスです。
要するに
取れる時に取れるだけとっといたれ
後は知らん
ではなく
信頼を構築して
小さい金額でもいいから
問題が起こったら呼んでね
というように
長い付き合いを前提にした
工事内容です。
庭の陥没の原因究明にあたって学べたのは
地元密着で腕の良い水道業者さんを見つけることができればそれが何より財産になるということ。
しかも
水道関係は本当に業者さんによって費用が全然変わってくるし
素人が対処できないトラブルが多いですからね。
この信頼できるつながりの構築はネットでは難しい。
くらしのマーケットが辛うじて地元業者さんとのつながり構築に使えそうなんですが
最終的に直接やりとりする関係になるとたしか罰則があったはず
最近はマッチングして中抜きするアプリとかサービス多いですが
難しいですよね
ウーバーイーツやエアービーエヌビーみたいに一見客か薄利多売系でないとね。
大きな金額の工事を信頼を構築して長い付き合いを
っていうタイプのマッチングの場合は
依頼者と業者さんは最終的にマッチングサービスを通さずに直接繋がる形になるはずです。
だって、
一度マッチングサービスを利用して水道工事でいい業者さんが見つかったのに
次回またマッチングサービスを利用して同じ業者さんに工事依頼するって変でしょう?
となると
やはり、信頼できる人から紹介された業者さんと長い付き合いを前提につながっていく
たぶんこれが一番近道なんだと思います。
現に
今回最終的に依頼した地元の水道屋さんも地元の有力な方の紹介でしたし
以前書いたプロパン都市ガス変換工事の腕の良いガス屋さんも長年住んでるご近所さんの紹介でした。
とはいえ
信頼できる人から紹介された場合
思ったより高くても、もう後には引けなくなるという怖さもあるけども。
続く
以降予定
対策①庭陥没!どこの工事業者に頼めばいい?
対策②瑕疵担保はどうなる?仲介不動産業者さんとの対話
対策③家庭総合保険で対処できるのか?
結果①最終的にかかった費用