NISAのツボだけ解説
NISAについてしっかり伝えようと
ざっくりリサーチしました。
結論・・・
基本的な事は
金融庁のページを読めばわかります(^_^;)
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html
ここでは
あれ?これどうなんだろう?という
NISAのツボになりそうな部分をピックアップして伝えます。
目次
NISA/つみたてNISA/ジュニアの違いは?比較表
まずは基本情報として各種NISAの特徴を表にまとめてみます。
種類 | NISA | つみたて | ジュニア |
利用者 | 日本在住20歳以上 | 日本在住20歳以上 | 日本在住0~19歳 |
非課税対象 | 配当・分配金・譲渡益 | 分配金・譲渡益 | 配当・分配金・譲渡益 |
非課税枠 | 毎年120万上限 | 毎年40万円上限 | 毎年80万円上限 |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長20年間 | 最長5年間 |
投資可能期間 | 2014年~2023年 | 2018年~2037年 | 2016年~2023年 |
開設可能数 | 1人1口座 | 1人1口座 | 1人1口座 |
投資対象 | 国内株/ETF/REIT/ETN 外国株/ETF 投資信託 |
一定の投資信託 | 国内株/ETF/REIT/ETN 外国株/ETF 投資信託 |
払出し制限 | 無し | 無し | 18歳まで |
金融機関変更 | 可 | 可 | 不可 |
【NISA】短期・中期売却益狙いならNISA
一般NISAは年間120万円
最長5年間の運用が可能で
値上がりしたときの売却益が非課税になります。
また配当金も非課税です。
(配当金受け取りを
株式数比例配分方式に設定しておく必要はあります)
投資期間がすぎると
特定口座へ移管
あるいはロールオーバー
ですが
制度が2023年までなので2020年購入分は
運用期間すぎると基本は課税口座に移管となりますね。
証券会社による違いがあるかもしれませんが
ネット証券に問い合わせた所
制度終了後、投資期間が終了した年度分は
特定口座を開設している場合は特定口座へ移管されるとの事です。
【参考】 特定口座と一般口座どうちがうのか?
ということで
5年以内の短期・中期で利益を確定する方針
ならこちらです。
あとは
ドルコスト平均やインデックスファンドの長期投資のような消極的な投資スタンスが基本好きじゃない
というタイプの人なら
まずはNISA口座で投資を初めて
利益でたらラッキー
という感じで
とっつきやすいです。
確定申告も不要です。
【Q】NISAは手数料も無料?
いえ、NISAの制度は基本譲渡益と配当が非課税になるものです。
ですが
NISA口座は1人1口座と決まっており
一度取引開始するとカンタンには金融機関変更ができないので
金融機関同士の競争が結構はげしい。
そのおかげで
株式売買手数料や海外ETFの購入手数料が無料だったりします。
例 SBI証券・楽天証券・マネックス証券のNISA優遇キャンペーン
▼NISAで注意点があるとしたら3つ
①NISAとつみたてNISAはどちらかしか選べない事
②損失が出ても損益通算と3年間繰越控除の特例が無い事
→通常は確定申告して複数証券会社分も損益通算できます
③非課税枠の余り分の繰越はできない事
→今年100万しか買ってないから翌年140万(120万+20万)はできません。
毎年上限120万です。
ですね。
【つみたてNISA】長期のドルコスト平均ならつみたてNISA
投資ビギナーに限らず
インデックスファンドにドルコスト平均を利用して投資するのは
最善の策の一つです。
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない事
なんだったら猿にすら負ける事
ドルコスト平均は未来を見通せない限り読めない売買タイミングの失敗リスクを最善に自動調整してくれる事
このあたりはすでに常識かもしれません。
参考 インデックス投資は勝者のゲーム ──株式市場から利益を得る常識的方法
この本はかなりおすすめなんですが
この中で
バフェットの妻が保有する不動産を管理する財団を設立するに時に
資産の90%をコストの低いS&P500インデックスファンドに投じるように指示したというのも有名な逸話もあります。
そんな
インデックスファンド+ドルコスト平均 を
非課税の口座で運用できるのはかなりラッキーです。
金額はすくないかもしれませんが。
通常のNISAとつみたてNISAであれば
私はつみたてNISAの限度最大まで投資して
その上にさらに投資を積み上げて行けばよいかと思います。
つみたてNISAはシンプルなのもいいです。
投資期間は20年の長期間で
終了した年度の投資分は売却しても良いですし
自動的に特定口座へ移管されるに任せてもよいでしょう。
その場合移管前の最終の取得価格で取得されなおされます。
つまり
120万円で購入したものが150万円の評価になっている場合
150万円分が課税口座に移ります。
長期投資で考えている限り売買タイミングも特に考えなくていいです。
期間終了しても特定口座に移管されるに任せておけばよいので
確定申告の事や口座移管のことも殊更に考える事はありません。
非課税枠へのロールオーバーも気にしなくてよいです。
(そもそも制度が2037年までなので
投資期間20年過ぎた後の新規の非課税枠の設定が無いのでロールオーバーしません)
▼もしつみたてNISAで考えることがあるとすれば
①どこのネット証券でつみたてNISAの口座を開設するか?
②どのファンドに投資するのか?ファンドを選ぶ基準は?
ということですね。
とくに証券会社や銀行、ゆうちょによって取り扱いのあるファンドが違います。
【Q】つみたてNISAでファンドを選ぶ時チェックするところは?
つみたてNISA対象の投資信託は基本ノーロード(購入手数料無料)
また各種手数料も基本無料のファンドが多いです。
が
唯一必ずかかるのが信託報酬
なのでファンドを選ぶ際には
信託報酬の安いファンドを選ぶほうが有利です。
【参考】 ゆうちょでNISAは微妙な件
ファンドに関してはS&P500のインデックスファンドで
信託報酬の一番安い
SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
が
今は一番おすすめです。
このファンドは設定が2019年9月で日本国内で買える米国インデックスファンドでは最後発ですが
手数料がダントツ安いです。
【参考】つみたてNISAに組み込みたい投資信託3選
【ジュニアNISA】相続税対策にはジュニアNISA
ジュニアNISAは特殊です。
名義人が18歳になるまで
出金が不可という払出し制限があります。
やむを得ず出金する事態になった場合
課税された後に出金することになります。
非課税の投資期間も5年と短く
制度も2023年に終了です。
ちょっとキツイ制度にみえます
が継続管理勘定という仕組みがあるので
名義人が若いとわりと長期間非課税で運用できるというのはメリットです。
この
継続管理勘定というのは
ジュニアNISAの制度が終了しても名義人が二十歳になるまでは
投資期間終了した分を
継続管理勘定という口座に移管して
非課税で運用できるというものです。
もちろん制度終了後なので新規買付はできないのですが。
あと、
基本は相続税対策ですよね。
贈与税の控除が一人あたり年間110万円で
ジュニアNISAは年間80万円なので収まります。
相続税取られる前に
節税の為に現金を移転する場合に
有効な選択肢といえるかもしれません。
デメリットに見える払出し制限が逆にメリットとも取れますから。
まとめ
- NISA口座は1人1口座
- NISAかつみたてNISAかどちらかを選ぶ
- 短期・中期売却益狙いならNISA
- 長期ドルコスト平均ならつみたてNISA
- ジュニアNISAは金融機関変更不可
- NISAの金融機関変更は一度でも取引がある年は不可
- 損失は損益通算できず繰越控除も無理
- 投資期間終了年度分は特定or一般口座へ最終取得価格で移管される
- ジュニアNISAは払出し制限がある
- ジュニアNISAには継続管理勘定があるので結果長期間、非課税運用できる
図は基本的に金融庁のHPから持ってきてます。
結論 どこの金融機関でNISAとつみたてどっちを選ぶべき?
投資判断は飽くまで自己責任ですが
具体的に行動に落とし込むとしたら
SBI証券につみたてNISA口座を開設して
SBI・バンガード・S&P500ファンドに月額3.3万円
期間終了後は特定口座に順次移管して引き続きドルコストを続ける。
です。
今後、SBI・バンガード・S&P500ファンドがマネックスや楽天でも取り扱う事になるかもしれませんし
楽天VTIの手数料が引き下げられたり
さらに安い手数料の投信がでてくるかもしれませんが今の所はこれが最適かと。