ブログ書いてる人が文芸美術国民健康保険組合に加入できる条件は?




metasura
ブロガーやアフィリエイターやYOUTUBERでも文芸美術健康保険組合に入ると
国民健康保険の料金が安くなるって本当?
hagurin
え?本当?

ブロガーやYOUTUBERでフリーランスで活動している方、
健康保険を上限で負担の人もおおいかと。
年々上限額が上がっていて消費税増税の非じゃないですよね。

そんな中、文美国保組合にはいると節約になるという話があります。
実際どうなのかリサーチして考察しました。

参考)実際に文美国保に加入しているプロブロガーさんの記事

ブンビ国保→文芸美術国民健康保険組合の事です。

ブンビ国保組合と言われていますが
文芸美術国民健康保険組合のことです。

健康保険組合に入ると保険料が国保より安くなる場合があります。

特定の業種の個人事業主があつまって国保組合というのが組織されます。

そこに加入すると
きちんと保険証がもらえて
病院にかかった際にはきちんと保険が適用されます。
しかも
人間ドッグの補助がでたり
保険料が定額で安くなったりして
結構メリットがあります。

たとえば

美容師さんなら
大阪府整容国民健康保険組合というのがあって
オーナーなら月額13,500円
店員さんでも月額10,500円
定額です。

参考)http://www.seiyo-kokuho.com/hokenryou/

医師会にも
医師国民健康保険組合があります

参考)http://osaka-ishikokuho.or.jp/hokenryo/index.html

国保で上限払っている人だと
年間数十万円の節税になる場合もあります。

ブロガーやアフィリエイターは
どこの組合にはいれるでしょうか?

候補になるのは

文芸美術国民健康保険組合
大阪文化芸能国民健康保険組合

になるかと思います。

ここでは
文芸美術国民健康保険組合を例にあげて実際の国保料金を計算してみます。

文芸美術国民健康保険組合の保険料

組合員 1人月額 19,600円
家 族 1人月額 10,300円
介護保険料 (満40歳から64歳までの被保険者)   1人月額 4,000円

と決まっています。
参照

比較条件は

  • 1人世帯(40歳未満)
  • 夫婦2人(40歳未満)
  • 夫婦2人(40歳未満)+子供2人
  • 夫婦2人(40歳以上)+子供2人

とします。

▼1人世帯なら?
たとえば30歳単身1人の場合は

年間の保険料は

235,200円

▼夫婦2人なら?
結婚して
夫 33歳 妻33歳の2人家族なら

年間の保険料は

358,800円

▼子供2人の4人家族なら?

子供がうまれて

夫37歳 妻37歳
子供 1歳 3歳 の4人家族なら

年間の保険料は

606,000円

▼夫婦が40歳を超えたら?

夫40歳 妻40歳
子供 4歳 7歳 の4人家族なら?

年間の保険料は

702,000円

参考)http://www.bunbi.com/premium.html

表にすると・・・

家族構成 文美組合保険料
1人(40歳未満) 235,200円
夫婦(40歳未満) 358,800円
夫婦(40歳未満)+子供2人 606,000円
夫婦(40歳以上)+子供2人 702,000円

国民健康保険の場合の金額はどうでしょうか?

国民健康保険の収入別、世帯構成別の負担金額

国保の保険料は現在のもので
正確には住んでいる市町村のHPを参照してください。

ここでは
WEB上で計算機を公開している堺市のHPを利用して計算しています。

比較条件は同じく

  • 1人世帯(40歳未満)
  • 夫婦2人(40歳未満)
  • 夫婦2人(40歳未満)+子供2人
  • 夫婦2人(40歳以上)+子供2人

保険料の上限度額は

医療分 限度額 580,000円
支援分 限度額 190,000円

合計77万円

40歳以上になると
介護分 限度額 160,000円
が加算されて

93万円になります。

(※堺市HP参照2020/02)
http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/honen/kokuho/hokenryo/shikumi.html

表にしますと

国保
家族構成 所得300万 所得500万 所得700万 所得1,000万
1人(40歳未満) 356,851円 574,851円 770,000円 770,000円
夫婦(40歳未満) 386,524円 604,524円 770,000円 770,000円
夫婦(40歳未満)+子供2人 445,870円 663,870円 770,000円 770,000円
夫婦(40歳以上)+子供2人 556,482円 823,870円 930,000円 930,000円

(※国保計算堺市HP参照)
https://www.city.sakai.lg.jp/smph/kurashi/honen/kokuho/hokenryo/hokenryokani.html
(※赤字は上限金額)

▼文芸美術国保組合と国保を統合したら・・・

バラバラだと分かりづらいので
統合してみます。

組合 国保
家族構成 文美組合 所得300万 所得500万 所得700万 所得1,000万
1人(40歳未満) 235,200円 356,851円 574,851円 770,000円 770,000円
夫婦(40歳未満) 358,800円 386,524円 604,524円 770,000円 770,000円
夫婦(40歳未満)+子供2人 606,000円 445,870円 663,870円 770,000円 770,000円
夫婦(40歳以上)+子供2人 702,000円 556,482円 823,870円 930,000円 930,000円

ということで
一目瞭然で
やはり組合に加入したほうが保険料は節約になります。

しかも
国保の上限金額は年々撤廃されて個人の負担額は上昇しています。

健康保険組合の問題点

やはりi国保組合に入ると節約効果が期待できそうです。

しかし問題点もあります。

【問題①】家族が多いとあまり得にならない むしろ損する場合もある

表を見るとわかりますが
4人家族になって
所得が300万程度だと
組合入っている方が損してますね。

家族構成が増えたり
40歳を超えて介護保険料負担になると節約効果は下がります。

【問題②】加盟団体に所属しないと加入資格が得られない

文芸美術国民健康保険組合の加入にはHPを拝見したところ
加盟団体(協会)に所属する必要があるようです。

協会というのは
特定の国保組合に所属している団体のことです。

文芸美術国民健康保険組合の場合は以下です。

▼文芸美術国民健康保険組合 加盟団体一覧表
http://www.bunbi.com/

ブロガーが候補になるのは
一般社団法人 日本デジタルライターズ協会か
一般社団法人 日本ネットクリエイター協会ですか。

しかし・・・

【問題③】一般社団法人 日本デジタルライターズ協会は基本ブロガー不可

直接協会に聞いてないのですが
デジタルライターズ協会のHPを拝見すると
事業が、広告収入のみの場合は
文芸見術国民健康保険組合に入れない
とあります

またネットクリエイター協会も
文美国保は飽くまで
「文芸、美術及び著作活動に従事していること」が条件として
ブロガーなど広告収入メインでは加入できないですとのこと

つまり広告収入だけではなく
デジタル書籍の出版を行ったり
デザイナーとしてしっかり仕事を受注したりといった実績が必要になると。

参考)
デジタルライターズ協会Q&A
ネットクリエイターであることと、文芸美術国保に加入できるかどうかはまた別の話です

また
デジタルライターズ協会では
・2年以上個人事業の実績があることと
1人以上の協会員からの推薦が必要であること
・会費が15000円かかること

実際にブロガーで協会に入っている知り合いを探す必要もあります。

協会に入ったからといって
自動的に文芸美術国民健康保険組合に加入できるわけでもないのです。

他の協会も同じく会費や入会手数料などはかかるので
文芸美術国保目的で協会にはいったけどアテが外れた

ということもあるかと思います。

なぜ冒頭のブロガーさんは文芸美術国保に加入できたのか?

冒頭に紹介しているラビットパンチのマヒさんはなぜ文芸美術国保に加入できたのでしょう?

ブログを拝見すると
ウェブデザイナーとしての収入がしっかりあったことが重要のようですね。
ちなみに協会は日本イラストレーション協会にはいられたようです。

また確定申告書Bの職業欄の職業欄
IT ソフトウェア などではなく
デザイナー、ライター
などの肩書にすることも大事みたいです。

他にも文芸美術国保加入に成功したブロガーさんたるろぐさんの記事も参考になります。

まとめと考察

個人事業主の場合
国保の上限がどんどん撤廃されて
負担がひどく上がっています。

となると
やはり文芸美術健康保険組合の節約効果を利用したい所です。

ところが
美容師や医師、芸能関係者などに比べると、ブロガーやYOUTUBERでは健康保険組合の加入のハードルが高いです。

YOUTUBERやブロガーなどフリーランサーが増えてる昨今なのではやく
専門の協会か国保組合ができればいいのですが。

まとめ

健康保険組合は節約効果がある

しかし、加入ハードルは高い

広告収入のみでは加入できないので ライターとして著作物を作ったり
ウェブデザイナーとして個人で仕事を請け負うなど実績の構築が必要

ということでした。

余談ですが
個人事業で事業拡大していくと国保だけではなく
所得税の負担もおおきくなるので
副業収入がある程度大きくなったら
法人成りするという方法もあります。

最終目標であるインカムゲインを増やすためには
投資金額を積み上げないといけません。

法人成りして法人で投資するのか?
法人から役員報酬をもらって個人で投資するのか?

投資を法人で行う場合、特定口座が使えず
投資の利益に課せられるのは法人税になるので
個人で申告分離課税の20%を払っている方が得です。

となると・・・
法人成りしたところで投資金額を増やすためには
役員報酬を増やす必要があって結局
個人に課せられる所得税(最高税率住民税込みで55%!)や国保(上限77万!40歳以上は93万!)からは逃れられない・・・!

素直に
個人の収入の半分は税金と割り切ってもっと稼ぐってことに
フォーカスしたほうが気楽かも(^_^;)

参考)
給与所得控除
https://www.nta.go.jp/m/taxanswer/1410.htm

法人成り
http://www.arimakaikei.com/category/1564260.html

法人税率(国税庁)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5759.htm