記憶術を習得するための訓練 初級編【関連法、場所法(宮殿法)、数字法】




記憶術の研究が原因で火あぶりの刑に処された人がいると聞いて驚きました。

ジョルダーノ・ブルーノという修道士だそうです。
ダレン・ブラウン著メンタリズムの罠 メンタリストDaiGo訳
に記述があります。

コペルニクスの地動説の擁護を曲げなかった事が原因とも言われているようです。

ともあれ記憶術は不道徳だとする向きは当時あったのでしょう。
今でもテスト勉強などでこっそり関連法で不埒なイメージを駆使しながらお硬い文章を記憶していると
なんだか悪いことをしているような気になることもある。

 

リーディングやカードトリックなどより、より現実に役に立つ技術だと思い
現在、習得にむけて訓練しています。

そこで
役に立ちそうな記憶術の方法と今試している訓練方法を記します。

記憶術の衝撃を体験する

以下のキーワードを覚えてください。
01.ハンカチ
02.太陽
03.優先順位
04.錯覚
05.爪
06.激昂
07.メモ帳
08.3階
09.悪あがき
10.綺麗

キーワード単発だと記憶に残らないもの
でも物語にして関連をもたせれば・・・
例えば

ポケットのハンカチを取り出す
ハンカチに太陽の刺繍がされている
太陽が人類にとってもっとも優先順位高いものだと実感する。
空の太陽は錯覚のように消え去り
悔しい気持ちになる。
爪をかんでいるうちに怒りが募って激昂してしまった
RHODIAのメモ帳を破いてマンションの三階に投げ込む。
うまく入らず何度もなんども
悪あがきして投げ続ける。
するとすっかり綺麗になって空も綺麗だ。

のような適当なイメージを作成して関連付けることで簡単に記憶出来るようになったはず
(イメージは下手くそでいいので)
めちゃくちゃでも突拍子なくても鮮やかなイメージで情動が乗れば乗るほどよい

情動は気持ち悪い、気持ち良い、嬉しい、怒り、性的な興奮など深いほど良い

昔ポンキッキなどで あったこのクレイアニメの映像

https://youtu.be/x-lautlpSJY?list=PLC5B6850AB22FD4AF

こんなイメージ

場所法

釘かけ法の一種で、宮殿法とも

この映像をみればおおよそ分かりますが

ちょっとコツがあります

・いつも見なれた家をまず使う
・時計回りなどルートを固定する
・5つおきに、数字のペグを一緒に関連つけておく

5つおきの数字のペグは
例えば
5は根っこでもいいけど 単純に大きな手でパーの形を貼っても良い
10は 岩(いわ)
15は 犬(いぬ)
20は 剣(けん)
25は 金(かね)

など
数字を決める方法は数字法でお伝えします。
これを貼っておくと
8番目のキーワードを思い出す時に
5番目から3番すすんだ場所
という風に途中でセーブできる感覚です。

まずは自宅をマスター
物足りなくなれば、自宅以外の場所も増やして良い
自宅の最後の扉から職場や学校などの空間にワープして別の記憶や
より長いものを覚えても良い

ただ、イヤな情動が乗る場所は頭のなかでも近づくのが億劫になって
記憶からきえてしまう。

憧れの場所、例えばバリ島に旅行などに行った時に
自分の記憶の宮殿の為に周辺をこまかく、散策してイメージを記憶しておくのはすごく有益
キーポイントの写真をとっても良い。

数字法で長い数字を一瞬で記憶に放り込む

ホテルの部屋番号やナンバープレートなど無味無臭の数字の羅列に使える記憶術。

数字はアルファベットのパターンがダレン・ブラウンのメンタリズムの罠に記述があるけれど
日本人にはちょっととっつきにくい気がする

今訓練中だけど
五十音順の子音にあてはめてペグを作成する

例えば

1→あ行
2→か行
3→さ行
4→た行
5→な行
6→は行
7→ま行
8→や行
9→ら行
0→わ行と【ん】

をあてはめる

15→あ行+な行→犬(いぬ)、穴(あな)

のようなイメージに結ぶ

もっと長い数字を一瞬で関連つけるために念のため
子音をアルファベット化しておくとキーワードにし易い

1→あ行→AIUEO
2→か行→K
3→さ行→S
4→た行→T
5→な行→N
6→は行→H
7→ま行→M
8→や行→Y
9→ら行→R
0→わ行と【ん】→W

たとえば 加速→KSK 詳しく→KWSK
みたいに略するイメージで
数字を聞いた瞬間アルファベットに変換して母音をくわえたキーワードに変換
その数字を意味するものに関連付けれれば数字も覚えやすくなるはず

この数字法で解釈した映像をペグとしても使えるので汎用性がある。

記憶術の訓練方法

場所法

とりあえず自宅で25までルートを覚える
毎日のタスクを25程度に細分化して寝る前か起きた後にルートに置いていく

これでまずは、使いやすい自宅の記憶を強固にする

とりあえず自宅で25番までは定着しました。

数字ペグ

毎日適当な数字を子音→アルファベット→キーワード→関連づけ

を繰り返す

たとえば銀行の暗証番号が
9632なら→9632→RHSK
リハでショック (銀行の口座からお金が全て消えたと聞いて)

記事書いてからしばらくためしたけど、
ちょっとむずかしい。単純に語呂合わせの方が使える 上記なら 黒札 とか。

他にも二桁の数字ペグのイメージを固定させてしまって
そのイメージに関連付ける方法も使えそう。

96→ロバ
32→鹿
にしておいて
銀行のATMの方法をロバと鹿が懇切丁寧に教えてくれるイメージでもいいか。

この場合数字のペグのイメージが固定されれば
連想までの時間が短縮できる
そのペグで想像するイメージは突拍子なくて良いとすれば
想像力が上がれば上がるほど使い勝手がよくなる

まとめ

試してみると思った以上に効果を実感する
そう言えば兄貴は私より頭が良くて、よく勉強教えてもらったけど
その時に関連法で突拍子もないストーリーを連結して教えてくれた事をふと思い出した
当時は、

「なんて不謹慎な!そんな覚え方なんかずるい!要領いいな!
ま、テストで点とれるなら、いっか」

と思っていたが
案外
勉強出来るやつってのは、天然でこういう事やってるのかもしれない。

 

どんどん自分の中で記憶の宮殿を増築して感性を深めていきたいものです

▼参考文献

前に紹介しましたが
六波羅穣(ろくはらみのる)さんの超一流の記憶術がすごく参考になる

もちろんダレン・ブラウンのメンタリズムの罠
これも必読