オプトインとオプトアウト戦略をざっと説明します。
これは
理解しておくと
マーケティングにも使えるし
気づかないうちに自分自身が誘導される危険を回避できるようになります。
影響力の武器の一つなるかと。
行動経済学のダン・アリエリーさん
デューク大学のダン・アリエリーさん
DaiGoさんの講義でも度々登場する行動経済学の学者さんです。
tedでもかなり再生されてます。
白熱教室でも放送されていました。。
臓器提供の意志がある人の割合
2004年のエリク・ジョンソンさんとダニエル・ゴールドスタインさんの研究で
臓器提供の意志のある人の割合をリサーチしたところ以下のようになりました。
オーストリアとドイツ
スウェーデンとデンマーク
とくに
ベルギーとオランダ
なんでこんなに違いがあるのか?
この二国は文化的にも近いし
しかも隣通し。
オランダなんて、臓器提供者をはなんとか増やしたくて頑張ってきた国です。
リアリティ番組をつくったりと。
なんでこんなに違いがあるのか?
実は
臓器提供カードの書式の違い
だけだったんですね。
文化でも宗教でもなく。
オプトインオプトアウト方式の書式の違い
じゃあ書式がどう違ったか?というと
臓器提供カードに
①臓器提供プログラムに参加したい人はチェックしてください
②臓器提供プログラムに参加したくない人はチェックしてください。
のような書き方がされていたんですね。
たった2文字違うだけです。
①だとチェックしないと自動的に不参加になります。
意思表示によって参加するのが→オプトイン
②だとチェックしないと自動的に参加。
意思表示によって不参加になる→これがオプトアウト
ということです。
人間は基本怠慢です。
意思表示がめんどいんで
オプトインだと不参加
オプトアウトだと参加者が増えます。
デフォルト設定の魔力
この選択肢の設計が面白いのは
人間はデフォルトの選択肢に誘導されてしまう。
ということ。
それが臓器提供のような重要なことであれ
日々の朝食のような小さいものであれ。
悪魔的だなーと思うのは
自分が選択した理由を
さも当然のように無意識が捏造してしまう。
ということ。
選択肢の書き方 しかも二文字ちがうだけ
という小さな違いで
無意識に誘導されているのにも関わらず
「自分が死んだあとでも他の人の役に立てるなら」
のように。
意識が理由を捏造してしまったらもう
実は誘導されていたことに気づくことがすごく難しいですよね。
原則→人間は怠慢である
複雑な思考を人間は無意識に避けてしまう
これは原則として覚えておいたほうが良い事ですよね。
デフォルト設定、すごく大事なんですね。
この人間の思考の怠慢さを利用して
誘導する応用技に
おとり選択肢の追加などもあります。
オプトアウト方式はやらしーなー
サービス提供している人は
このオプトアウト方式のように
選択肢の設計に工夫をこらすのは大きい違いを生むでしょうね。
ただ、僕個人的には
オプトアウト方式の選択肢って
「やらしいーなー」
って感じてしまいますけどね。